「変化が面白い酒」玉川
玉川は“変化が面白い”酒です。
「日本酒は若いほど美味しい」とよく言われますが、玉川に関して言えば、しぼりたての酒は“出発点”と考えています。
この生まれたての味わいも楽しいので、各商品の「無ろか生原酒」もご提供していますが、時間軸での変化を味わっていただくために、商品の多くは寝かせてから熟成酒として出荷しています。
「たくましい」常温管理・熟成の玉川
同じ酒を、異なる温度の環境で保管すると、まったく違う味わいの酒を育てることができます
(ご自宅で遊びたい方は冷蔵庫に1本、押入れに1本で“マイ熟成”を楽しめます)。
最近、「低温熟成」「低温流通」というワードをよく耳にしますが、これは「日本酒はデリケート」、そして「変化=劣化」という概念に基づく管理方法です。前述の通り、玉川はたくましく、“変化を楽しむ”酒ですので、常温管理、常温熟成を中心としています。
(低温熟成もジャンルとして面白いという観点から、玉川でも一部商品で行っていますが、「品質保護」のためではありません。あくまでも「スタイル」の一つとして考えています。)
「風土と育つ」 第二の酒造りを経て生まれる玉川
冷蔵管理で一定の温度にすると、地域や場所がどこであろうと環境条件は同じになります。
木下酒造では常温熟成を行うことにより、京都府京丹後市久美浜町甲山という村の一角の環境に、玉川を育ててもらうことができています。
私たちはその環境で蔵内熟成に力を入れていますが、出荷した段階で商品の熟成が止まるわけではありません。
蔵から離れたあとも、お客様が手元で「第二の酒造り」を行い、マイ玉川を育てていただければ幸いです。
「エコ熟成」の玉川
冷蔵管理をしないことで、地球に優しいエコ熟成にもなっています。
醸造年度(Brewery Year)表示
玉川では商品に醸造年度を表示していますが、全商品ではありません。
表に表示がなくても、裏ラベルに表示しているものもありますので、ぜひご確認ください。
同じ商品でも、造った年による違いがあり、熟成期間や熟成環境の違いで生まれる個性と魅力があります。
このことをご理解いただけば、玉川を飲む楽しさがいっそう増すことでしょう。